なにもしなくてもなにもならなくても

なにもしなくても

なにもならなくても


なにもなくても


十分なくらい


いまのままでまるごとまるのまま



どこでもドアでどこかにいっても


かわらない まるのまんま


ずぶ濡れになって
泥だらけになって
大泣きしても

まるごとまるのまんま



無限のループを抜け出して

いよいよその先の 9 花畑

蝶々だらけの世界を飛んで

鳥だらけの世界をクロールして

なにもない世界を漂って

漂着する行方も知れず

手放しで  その中にいるのよ


笑っているのよ  全てを

笑うしかないのよね

魂の賛歌

だれでもないものに捧げる