2018年4月25日水曜日

earth

小さな茅葺屋根の地中に掘られた 
土の家 の中で 茅が敷き詰められた空間
土壁は 火でいぶされて 上は乾き下はまだ湿った土のにおいがした
たき火に火をくべて 静かに火を見つめて動き を追う
不思議な虫の音が 夜中に鳴り響き 風が吹いて去っていく模様が見える
私は 茅と土の寝床に 体を横たえて もぐりこんだ 

夢の中で私は妊婦だった 生命がいるお腹の中は
懐かしく 暖かだった ああなんて懐かしい感覚なんだろうか
生命をお腹の中で抱いている うごめくお腹と生命の呼吸
ああ なんて愛おしいのだろう 私は地球という生命を身ごもっていた

朝目が覚めて 泣いた この感覚を味わわせてくれてありがとう
もう子供を産むことはないと思っているから とても幸せな夢だった。
お腹に子供がいる感覚は 久しぶりだったので なんだか じんわりとした。
どうしようもなく切なくて 愛おしい 感覚 生命を宿すのは 
宇宙そのもの愛でしかない   
膜の中で つつまれる 鼓動を聞きながら 全面において安心していた

地球に舞い降りるとき 私は私を 忘れるんだ
私は私を忘れてしまって なんでこんなに不信感を抱くのだろう
何度もなんども 自分が好きになれない それでもどうにか愛そうとしている
全面的 信頼と 愛をなんで忘れるんだろうか もう何十年も この葛藤なのだ
分かったように思う瞬間は またたくまに きらめき 消える
光っては消え 光っては消え  どうしようもない暗闇で 手探りなんだ

真っ暗闇の中で 手探りで どうしようもないから 途方に暮れる
ちっぽけさや 小ささに 少しでもいいから光を 必死に当てるんだ
くりかえしくりかえし同じことを くりひろげて いる

人間なんてラララと 思うけど 子供がお腹にいる神秘の感覚はやはり奇跡というほかない
忘れんなよ 忘れんなよ 忘れんなよ 小さな私が言うた。
途方に暮れて たひも 涙を 流し続けたひも いつも自然が なだめてくれた
ほかでもない 自然が 地球が なだめてくれたんです

私は地球にやさしく キスとハグをしたいな なだめてくれた モノ言わぬ 青い丸い君に
今度は なだめてあげれるのだろうか 
ごめんよ 私は くりかえし 馬鹿なことばかりやっている 
わからないんだ 正直 どうして あなたを 喜ばせていいかわからない
地球と一体化した 夜に  私は なつかしさの中で 泣いた

ああ 地球は なんて苦しくて せつなくて 楽しくて ばかげている星なのだろう
なんで こんなに 美しいのか な 
ああ いやになる ほどに捧げる
earth

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